吹上浜とウミガメ

サンディーくんのモデル! 吹上浜のウミガメ

吹上浜のウミガメ(写真提供「吹上浜ウミガメ塾」)
*吹上浜のウミガメ(写真提供「吹上浜ウミガメ塾」)

「砂の祭典」のマスコット「サンディーくん」は、言うまでもなく吹上浜にいるウミガメです。

実は吹上浜は鹿児島県でも有数のウミガメの産卵地。5月中旬~8月初旬、多くのアカウミガメが産卵のために吹上浜に上陸します。

特に「砂丘の杜きんぽう」のある金峰町の海岸5キロメートルはウミガメの上陸が多いところで、毎年200回ほどウミガメが産卵するため上陸することが確認されています。そして砂の中の卵は50~70日ほどで子ガメに育ち、8月中旬~10月中旬にかけて砂の中から海へと旅立っていくのです。

しかし海中のゴミ、砂の中に産んだ卵への獣害(キツネなど)、人間による自然環境の破壊などウミガメを巡る状況は決して安心できるものではありません。このため南さつま市と日置市ではウミガメの産卵シーズンに保護パトロールなどを行っています。

なお、鹿児島県は全国のアカウミガメの半数以上が上陸するといわれており、日本一のウミガメの上陸産卵地です。鹿児島県は昭和63年に「鹿児島県ウミガメ保護条例」を制定し、保護パトロール等、各種の保護対策事業も実施されています。

産卵シーズンの砂浜に行くと、ウミガメが歩いた跡、産卵の跡などを見ることができますが、自然環境を壊さないようご注意ください。卵の採取・棄損は条例により禁止されています。また夜に産卵を観察すると、懐中電灯の光などを警戒してウミガメが産卵を止めてしまうこともあるため、個人で行うことはできるだけ控えてください。

「吹上浜ウミガメ塾」

http://www3.synapse.ne.jp/umigame/
※ 南さつま市ウミガメ保護監視員の方のWEBサイト